紙管の森に さざめきがあるとすれば
それは 繊維を伝う色水が まざりあい ふやけ
破れたわずかの隙間
ひとつとして同じ模様はなく
無数のかたちを 識者に与える
幾重にも巻かれた木の一本が
ある日 音もなく湖にたおれ
風が吹いたとしたならば――芯に深いうろの
それは 繊維を伝う色水が まざりあい ふやけ
破れたわずかの隙間
ひとつとして同じ模様はなく
無数のかたちを 識者に与える
幾重にも巻かれた木の一本が
ある日 音もなく湖にたおれ
風が吹いたとしたならば――芯に深いうろの
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by hisui24k
| 2010-08-08 02:28
| 詩