わたしは五歳で魔女と呼ばれた
わたしの肌は無傷にして
のどからわらいが溢れだす
血の味は わたしには甘い
たとえわたしの血であっても
かける岩場のさむざむし
風よ吹け 嵐よ来い
白痴、不具、癲狂
の
うたをうたえば
夜をたちまちひからせるもの
わたしはお前の言葉でかたらない
お前はわたしの言葉がわからない
お前たちの礫が降り注ぐたびに
わたしの中からわいてくる
これがさけび
これがわらい
これがうた
けれども
わたしを殺戮するあまたの礫を
わたしは呑み込み 変容する
お前の言葉をもはや敵語とは呼ばない
きれいはきたない きたないはきれい
かきみだされるその大鍋は
わたしは男のように語る女のように語り女のように語る男のように語るだろうそしてまた女の言葉で語る女にして男の言葉で語る男になるだろう
風よ吹け 嵐よ来い
わたしは魔女
五歳で魔女と呼ばれた子供
わたしの肌は無傷にして
のどからわらいが溢れだす
血の味は わたしには甘い
たとえわたしの血であっても
かける岩場のさむざむし
風よ吹け 嵐よ来い
白痴、不具、癲狂
の
うたをうたえば
夜をたちまちひからせるもの
わたしはお前の言葉でかたらない
お前はわたしの言葉がわからない
お前たちの礫が降り注ぐたびに
わたしの中からわいてくる
これがさけび
これがわらい
これがうた
けれども
わたしを殺戮するあまたの礫を
わたしは呑み込み 変容する
お前の言葉をもはや敵語とは呼ばない
きれいはきたない きたないはきれい
かきみだされるその大鍋は
わたしは男のように語る女のように語り女のように語る男のように語るだろうそしてまた女の言葉で語る女にして男の言葉で語る男になるだろう
風よ吹け 嵐よ来い
わたしは魔女
五歳で魔女と呼ばれた子供
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by hisui24k
| 2014-01-04 10:50
| 詩